名画でショート115『モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観』(ユベール・ロベール)

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もはや、この石像が誰を顕彰しているのか、気にするひとはいなかった。悍馬をギリシャ風の青年が引いているが、だからなんだというのか。
市民たちはこの石像を目印として、木陰替わりとして、もしくは遊具として使用している。
石像はところどころアオカビが生え、台座は欠け、さらに同じように忘れられたレリーフが立てられかけている。
だれも、この石像やレリーフのことは気にしない。ただの石の塊だ。
それでも、壊されないだけ幸せなのかもしれない。建築資材として転用されないだけでも、幸運なのかもしれない。
それが、石像と作者に対する最低限の敬意だとしても。
その他
公開:26/07/04 17:14

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