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町外れに『人生の忘れ物センター』があった。
そこに一人の若い男が訪れた。
「何を失くされたのですか?」
「分からないんです。ただ、大切なものを失くした気がして」
受付の女性は男の名前と生年月日を聞くと奥へと消え、箱を持ってきた。
箱の記録表には『預かり物:夢』と書かれている。
「私に夢なんてありません」
「中をご覧ください」
箱の中には古びたサッカーボールが入っていた。
それは男が昔、毎日蹴っていたボールだった。
プロサッカー選手を夢見ていたが、怪我で諦めたのだ。
「懐かしいですね。でもこれは、ただの叶わなかった夢です」
女性は首を傾げた。
「ここに預けられるのは、失くしたものだけです。それにほら」
記録表にはこう書かれていた。
『預かり物:サッカーボール』
「そのボールはお持ち帰りになりますか?」
男はボールを抱え、少し笑った。
「ええ。まだ使えそうですから」
そこに一人の若い男が訪れた。
「何を失くされたのですか?」
「分からないんです。ただ、大切なものを失くした気がして」
受付の女性は男の名前と生年月日を聞くと奥へと消え、箱を持ってきた。
箱の記録表には『預かり物:夢』と書かれている。
「私に夢なんてありません」
「中をご覧ください」
箱の中には古びたサッカーボールが入っていた。
それは男が昔、毎日蹴っていたボールだった。
プロサッカー選手を夢見ていたが、怪我で諦めたのだ。
「懐かしいですね。でもこれは、ただの叶わなかった夢です」
女性は首を傾げた。
「ここに預けられるのは、失くしたものだけです。それにほら」
記録表にはこう書かれていた。
『預かり物:サッカーボール』
「そのボールはお持ち帰りになりますか?」
男はボールを抱え、少し笑った。
「ええ。まだ使えそうですから」
ファンタジー
公開:26/06/29 21:25
更新:26/06/29 23:52
更新:26/06/29 23:52
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦