今日もまた猫の夢を見る。

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 夢の世界は一度きりの物語。それを読むのが好きだった。
 とくに好きだったのは、猫と遊ぶ夢。
 なにせ現実では、猫アレルギーがひどくて触れ合うことができないから。
 猫と遊びたくて僕はたくさん眠った。
 
 いつからだろう。眠るのが怖くなったのは。
 あんなにもベッドに寝転ぶ瞬間が待ち遠しかったのに、今は夜が怖い。
 いつに間にか毎日が忙しくなって、悪夢を見るようになった。
 そして、猫に会えなくなった。

 癒しが消えたあの日から、何年経っただろうか。
 夢心地の日々から、ハッと目が覚めた。
「このままじゃダメだ」
 目覚めた僕は考えた。どうすれば、また猫に会えるだろうかと。
「そうだ。もう一度、夢を見ればいいんだ」
 僕は、諦めていた『やりたいこと』を片っ端からやり直した。

 今日もまた夜が来た。でも怖くない。
 だって僕は、夢を見ているから。
「いつかまた、猫に会えますように」
青春
公開:26/07/02 20:57

猫目ちゅん

のんびり屋さんです。優しいお話が好きです。読んでくださる方が、一瞬でも癒されたらいいなと思いながら書いています。癒し系小説家になりたい。サムネのイラストも描いています。

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