影の宿

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長い入院だったなぁ、私は一人ぼっちの家に戻ると草茫々の庭のはずが綺麗だ。
家の中から元気になったら行こうと思っていた故郷の訛が聞こえる。戸口に立つと戸が開き、灰色の私の影がお帰りと迎えてくれた。
君の届けてくれた食事のお陰で元気になれたよ。賑やかだね、シーンとしていると思ったけどと尋ねると、影が貴方が居なくなって、これから一人でどうしようかなと思っていましたが貴方が故郷へ帰りたがっていたのを思い出し、鳥に頼んで故郷へ連れて行って貰ったのです。
故郷は空き家ばかりで、家の中は古い鍋や包丁等暗い影が寄り添っていました。
私が皆に一緒に住もうと誘い、戻って来たこの家で影の宿をしながら貴方を待つことにしました。
入院した貴方は食欲が無く故郷の物が食べたいと言い、影達に話すと皆は味を覚えていたので、食べ物を一緒に作り病院に運んだのです。
私は皆と共に、これからこの家で影の宿をやって行こうと決心した。
ファンタジー
公開:26/06/25 10:36

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