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夜の雨は昼より頬に貼り付いて離れないのは何故でしょう?

路面に広がる水たまりを鋏で切りながら、旅人が街灯と語らっています。髪も服もすっかりずぶ濡れなのに、彼は気にも止めません。

旅してると色んな雨に出会うんだ。ぺこぺこ〜って空腹みたいな音で降る雨とか…蜂蜜みたいにとろとろなのに舐めると激辛な雨とか…止まない雨とか……痛っ!?

傘の骨組みの様な形の苗木に、切った水たまりを合わせて針と糸で縫い付つけていたのですが…。

街灯の灯りが揺れます。

あぁ、大丈夫!

人差し指にぷくっと溢れた赤を舌で舐め取り、旅人は笑いました。

僕には雨雲を払う力なんてない。
何もしなきゃ濡れるばっかりさ。
…だから作るんだろうな。

パンっ!

旅人が手を叩くと、枝に水たまりの張られた苗木がぐんぐん伸びて大きな傘となり、街灯から雨を遮りました。

太陽よりも
月よりも
星よりも

僕は君の灯りが好きだ。
公開:26/06/19 23:06
止まない雨もある されど傘を差しかける事はできる

ネモフィラの旅人( 雨宿り中 )

旅人なのでいたりいなかったりします
6月はガーデンへ紫陽花を咲かせに参ります

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