異界スポンサーの営業

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「大きな力は、
だいたい親切な顔で来るのよ」

ミラが空を指した。

裂け目から、
黒い背広の男が降りてきた。

名刺には、
異界スポンサー営業部。
初月無料、の金文字。

男は帳面を開いた。

「御世界の到達率を拝見しました。
 成長余地が残っています」

「嫌な言い方だな」

「そこで弊社の
魂最適化プランを」

ミラが目を輝かせた。

「伸びそうね」
「何がだ」

男は笑って、
契約書を差し出した。

小さく、
魔物追加、地形悪化、
お告げ広告表示、とあった。

帰り道、
いつもの坂に
魔物が一匹増え、
立札が立っていた。

苦難、試用中。

翌朝、
トーマはお告げギルドの
相談窓口で申立書を書いた。

受付官セリが読む。

「契約していませんね」
「してない」
「拒否発言があります」

セリは契約書の裏を見た。

接触履歴欄。
拒否発言、確認。
関心表明、成立。
試用継続。
ファンタジー
公開:26/06/27 12:00
更新:26/06/26 21:32
#お告げ女神と再出発窓口

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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