S級英雄セミナー

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「勝った人の話を聞けば、
魂が近道するのよ」

ミラに連れられて、
トーマはお告げギルド隣の
講堂へ入った。

壇上には、
白い髭の英雄がいた。

胸には勲章。
背中には大剣。
机の上には、
成功体験集と
弟子認定証が山積みだった。

「勝利とは、
負けなかった日の積み重ねです」

客席が拍手した。

トーマは小声で言う。

「当たり前のことを
すごそうに言ってないか」
「それがS級の深みよ」

講演後、
英雄は出口で握手券を配った。

その横で、
受付官セリが
臨時掲示板の札を整えていた。

同じ顔の似顔絵がある。

本日の討伐推奨者。

「講師だよな」
「はい」
「討伐対象でもあるのか」
「はい」

ミラがうなずいた。

「卒業後の進路ね」
「討伐だぞ」

セリは掲示札に判を押した。

端には細い字。

功績満了者。
講師登録済み。
討伐推奨、併記。
ファンタジー
公開:26/06/25 12:00
更新:26/06/23 22:23
#お告げ女神と再出発窓口

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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