助っ人呼び出し券

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「助け合いは、
魂の循環なのよ」

ミラはそう言って、
助っ人呼び出し券を
トーマに渡した。

洞窟の前で券を破ると、
光の中から
鎧のへこんだ男が現れた。

胸当てには、
古い感謝札が
何枚も貼られていた。

「またですか」
「初対面だろ」
「こちらは二十七回目です」

奥で何かが吠え、
入口の石が震えた。

男は剣を抜く前に、
その場に膝をついた。

「先に休ませてください」

翌朝、
トーマはお告げギルドの
助力窓口で苦情を書いた。

受付官セリが確認する。

「助力は成立しています」
「戦ってないぞ」
「現地に到着しています」

ミラがうなずく。

「来てくれた気持ちが大事ね」
「気持ちで攻略できる洞窟じゃない」

セリは通知札を渡した。

表には、助力成立。
端には小さく、
呼出結果通知。

裏には細い字。

呼出利用記録。
助力者、現地到着済み。
戦闘未実施、異議対象外。
ファンタジー
公開:26/06/24 12:00
更新:26/06/23 22:24
#お告げ女神と再出発窓口

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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