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傘をノックする雨の音がボツボツからポツポツに変わったので空を見上げてみると、視界に入った電柱の違和感に気付いた。電柱を下るにつれて染みて溶けていく無数の雨粒の中、ビー玉みたいな雨粒が1つ、音もなく電柱を伝い登っていく。近づき覗きこんでみると、透明な球体からツノの様なものがひょこんと2本生えていた。

もしや…あまつぶり?

殻を背負って歩むのがかたつむり、雨粒を背負って歩むのがあまつぶり。ツチノコ的存在だと思っていたが実在したとは!私の興奮など露知らず、あまつぶりはまいまいペースで雨粒を蓄え、膨らみながら進んでいく。電柱を下る雨に逆らい登っていく様はある意味鯉の滝登りだ。
暫く見守っているとあまつぶりは電柱の頂きへ到達した。瞬間、鶏卵程の大きさになっていた雨粒に稲妻形のひびが走る。ピシャンと割れて中から現れたのはクリオネの様な生物!小さな体を揺らし雨雲を払う様にパタパタと空を昇っていく…。
公開:26/06/14 15:37
かたつむりのペースは きっとまいまいペース 不思議生物あまつぶり

ネモフィラの旅人( 雨宿り中 )

旅人なのでいたりいなかったりします
6月はガーデンへ紫陽花を咲かせに参ります

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