エイド

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海岸線の細い道を歩いていた。 左側は切り立った斜面。 斜面の上は生い茂った樹木が見える。 右側を見ると穏やかな海の向こうに浮かぶ島が見える。

どこまでも蛇行しながら続く道。いつになったらたどり着くのだろうか。 疲労に包まれた足は重たい。

カーブを左に曲がると、突然ドンドンと地響きのような音が聞こえてきた。

太鼓を叩きながらうれしそうにおじさんが叫ぶ。
「おつかれさま、水を飲んで行きな」
おじさんは、太鼓を海に放り投げるとポケットから水の入ったペットボトルを取り出した。

僕はあわてて海に飛び込んだ。 太鼓をつかみ防波堤をよじ登る。 ガードレールを跨ぎ道路に戻ると誰もいなかった。
水の入ったペットボトルが置いてある。 拾い上げポケットにねじ込んだ。

びしょ濡れのまま太鼓を叩いてみた。
ドンっ!良い音がする。

僕は太鼓の音と共に次に人が来るのを待っている。
公開:26/06/18 08:28

すけ3

日常がふっと壊れる瞬間の話を書いています。ご感想お待ちしています。
普段は山を走ったり、保護犬2匹と散歩したり、仲間とワイワイしています。

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