17時半

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17時半、夕方の5時半
それが彼の門限だった。季節によってはまだ明るく、友達とまだまだ遊びたい時間。
また、別の季節ではもう外は真っ暗で、一刻も早く家に帰らないとおばけでも出てきそうな不安な時間。
また、あるいは黄昏時というのだろうか、秋の寂しさと別れを感じさせる。そんな切ない時間だったため、あまり迎えたい時間ではなかった。

そんな彼も歳を重ね門限から解放される頃には、食事や酒に誘う時間となり。寂しさや切なさとは無縁の時間となった。むしろこれからの時間が待ち遠しいお楽しみの時間となった。

そんな彼がさらに歳を重ねた時。この時間はまた別の意味を持ち始めた。

「遅い。今何時だと思っているんだ」
「は?まだ5時半でしょ?今時高校生がこんな時間に帰れるわけないじゃん頭昭和なの?」
「今日は部活もないだろ?」
「部活がなければないでやることがあんの」

今はまた、あまり迎えたくない時間だ。
その他
公開:26/06/11 18:16

高須啓二

わかりやすい言葉で
分かりやすい文章を書きたいと思っています

ショートに納めきれなかったものはこちらに投稿してます

https://kakuyomu.jp/users/takasukeiji
 

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