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「何でこんな簡単なミスをするの!?そんなんだからダメなのよ!テレビばかり観てないで勉強しなさい!」
今日も説教が始まった。父がいなくなってから何かとあればすぐにこれだ。
女手一つで育てて貰っているので感謝はしている。でもほとんどは出来ているのだからそこまで怒られることではないと思う。
そんな生活に嫌気がさして高校を卒業してすぐ家を出た。

以来、役者になる夢を叶えるため、バイトをしながら稽古に励んだ。そして迎えた初舞台。家出同然で家を出た手前、殆ど台詞も無いような役では、恥ずかしくて母には何も伝えていなかった。

だが後日一件のメッセージが入っていた。

あいも変わらず、やれ立ち姿がなっていないだの詰めが甘いだのとまた説教かと思ったが。
「でも、あの台詞は良かったわ」
そう伝えられたとき、初めて認められたようで少しだけ救われた気がした.
その他
公開:26/06/06 18:40

高須啓二

わかりやすい言葉で
分かりやすい文章を書きたいと思っています

ショートに納めきれなかったものはこちらに投稿してます

https://kakuyomu.jp/users/takasukeiji
 

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