星に溶けて亡くなれ

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幼い頃から死の気配が強かった。青空を美しいと感じながら否定される気分になった。曇りの日が好きなのは自分を灰色が包んでくれて守ってもらえている気になれたから。
中学で恋人ができた。人の温もりが心地いいことを知った。人を愛することを学んだ。家族よりも優先してもいいと思えた。体に傷が絶えない人がこの世で最も輝いて見えた。
高校の半ばで別れた。愛する幸福を知ってしまったから穴を埋めようと必死になった。暗い世界で体温を求め朝日に溶けるように帰路に着いた。陽が出ている時間は私を否定するから。
肉欲に飲まれている時は心地良い。快楽を追い続ける獣になると満たされた気持ちになれる。
無垢な恋愛で将来を約束した過去を上書きできた。
「幸せなの?」
少し悩んで「さあ」と答える。自分にもわからない。私は私の幸せを願えないのだ。
「幸せのためにもう一回」
これは幸せと言えないけれど、安寧と呼びたい。
その他
公開:26/06/01 04:22
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