素敵な帽子

0
1

その街では、いい帽子を被るのが流行っていた。

始めは少し明るい色だとかお洒落な意匠程度だった。そのうちそれぞれが個性を出し始めて競うようになり、いい帽子のコンテストまで開かれるようになった。

宝石が付いたキラキラしたものや丈夫な生地を使った勇ましいものまで様々な自慢の帽子が生まれ、誰しもが帽子を被っていた。

あるとき、帽子を被らない者がいた。何故かと問われるとこう返した。

宝石の付いた帽子は重いし宝石が心配で大変だ、丈夫な生地の帽子は重いしとても蒸れる。

何も被らないほうが快適だよ。
その他
公開:26/05/31 04:20

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容