おーい、陽子

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五月の風が若葉の香りを運んできて、その風に吹かれ陽子もやってくる
手に抹茶ラテを持った陽子は、僕に気がつかず、眩しそうに新緑を見上げている

(あいかわらず少年だな)

「おーい、陽子」

陽子が振り返り、大きく揺れるスカートと、ふわりと舞った髪

(え!?)

胸が、熱くきしむ

「どしたの?」

「え、いや、なんでも」

「なにボーっとしちゃって」

(陽子? だよなあ?)

「ちょっと。はい、これ」

陽子が差し出してきた抹茶ラテを、でも、指先が触れそうになって、僕は慌てて視線を振りほどいた

陽子と歩きはじめても、胸の痛みはうっすら残る

でも、なんでなんだ

陽子のほうを向くことがすこしもできないなんて












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青春
公開:26/05/25 12:04

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