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「この家、安すぎませんか?」
内見に来た青年は、不動産屋に尋ねた。
「ええ、少々“曰く付き”でして」
山奥の古い洋館。百年以上前の建物とは思えないほど新しく、家賃も異様に安かった。
「昔、この家の住人に不幸が続き、いつしか呪いの館と呼ばれるようになりまして……」
不動産屋は苦笑する。
「まぁでも、『時効』ですから」
「時効?」
「もう、百年も前の話ですから」
青年はタチの悪い冗談だと思い、契約書にサインした。
数日後。
引っ越しを終えたその夜、青年は一階からの妙な物音で目を覚ました。
恐る恐る階段を降りると、廊下の奥に不動産屋が立っていた。
「何をしてるんですか?」
不動産屋は笑みを浮かべた。
「ご安心ください。もう、時効ですので」
その手には、古い斧が握られていた。
翌朝。
洋館は静けさを保っていた。
ただ、その姿は昨日建てられたように新しくなっていた。
内見に来た青年は、不動産屋に尋ねた。
「ええ、少々“曰く付き”でして」
山奥の古い洋館。百年以上前の建物とは思えないほど新しく、家賃も異様に安かった。
「昔、この家の住人に不幸が続き、いつしか呪いの館と呼ばれるようになりまして……」
不動産屋は苦笑する。
「まぁでも、『時効』ですから」
「時効?」
「もう、百年も前の話ですから」
青年はタチの悪い冗談だと思い、契約書にサインした。
数日後。
引っ越しを終えたその夜、青年は一階からの妙な物音で目を覚ました。
恐る恐る階段を降りると、廊下の奥に不動産屋が立っていた。
「何をしてるんですか?」
不動産屋は笑みを浮かべた。
「ご安心ください。もう、時効ですので」
その手には、古い斧が握られていた。
翌朝。
洋館は静けさを保っていた。
ただ、その姿は昨日建てられたように新しくなっていた。
ホラー
公開:26/05/21 23:03
更新:26/05/21 23:09
更新:26/05/21 23:09
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦