雨景色に綴る

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雨のざぁざぁ降る日には、花の模様の傘差して、秘めた想いを綴るのです。

まっすぐ地上へ垂れゆく雨は、見慣れた景色に罫線引いて、あっという間に雨香る、鈍色便箋広げます。

優しく伸ばした指先で、落ちゆく雨と雨との間、胸を擽る想いを空に、ポツンポツンとしたためますと、文字が朧に浮かんで揺れて、じっとり貼り付く湿気すら、なんだか愛しく思うのです。

曇天だけに打ち明けた、まだ未成熟な想いですから、綴り終えたその後は、空を見上げて「内緒だよ?」と、微笑みそれから指切りげんまん。

凛と咲いてる紫陽花の、輝く青にサファイア重ねた、水無月の日の帰り道。
公開:26/05/22 00:00
あ、ま、や、ど、りで作文

ネモフィラの旅人( 風の向くまま )

旅人なのでいたりいなかったりします

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