0
1
今日もだ。まったく。どこがいいんだ。いや、片山も高井も、かわいいのは認めるよ。でも、クラスの男子連中は、そろいもそろってみいんな、片山と高井の話ばかり。と、その輪のなかから「佐藤? だって声ヘンじゃね」との声が。僕は耳を疑った。
(はあ!? どこがだよ)
心のなかだけで言い返す。 あまくて、とろけるようなあの佐藤の声。 僕みたいなのが、佐藤にあの声で呼ばれるだなんて、そんな無粋なこと、考えちゃいけない。
「ねえ」
あまいあまい綿あめが、耳のなかに飛び込んできた。
「あ、え、な、なに?」
「先生、呼んでたよ」
「あ、え、お、おれ?」
「だって、若林くんでしょ?」
うおおおお。 名前、呼ばれたああああああ。
僕の名前って、こんなにも美しいんだなあ。
.
(はあ!? どこがだよ)
心のなかだけで言い返す。 あまくて、とろけるようなあの佐藤の声。 僕みたいなのが、佐藤にあの声で呼ばれるだなんて、そんな無粋なこと、考えちゃいけない。
「ねえ」
あまいあまい綿あめが、耳のなかに飛び込んできた。
「あ、え、な、なに?」
「先生、呼んでたよ」
「あ、え、お、おれ?」
「だって、若林くんでしょ?」
うおおおお。 名前、呼ばれたああああああ。
僕の名前って、こんなにも美しいんだなあ。
.
青春
公開:26/05/21 12:04
【 Comments Welcome / No Reply sorry 】
https://x.com/amanasstsymana
https://note.com/amanasstsymana
https://bsky.app/profile/amanasstsymana.bsky.social
創作 創作小説 短編 超短編
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
あまなす / 雨茄子