実の無い話
0
3
ある日、都会の一等地に巨大ならっきょうが一粒、落ちてきた。
幸いその土地はビルの解体作業が済んだ直後で、空き地だったので怪我人も出なかった。直立するらっきょうは皮が剥かれてツルツルだったが、根元がしっかり地面にめり込んでおり、倒れる様子は無い。
メディアがこれを連日報道することを逆手に取ったその土地の地主は、報道陣に向けて「私がこのらっきょうのオーナーとなって、そのまま建物として活用する」と言い放ち、巨大らっきょうは更に注目の的となった。
◇
中がくり抜かれ終わるまで、地主は精力的にメディアに出演してテナント募集を続けたが、特有の臭いが気になるのか、らっきょうの中にはオフィスも住居も、金融も美容室も入りたがらない。結局カレー屋の店舗ばかり入るものだから、いつしかそれは「らっきょビル」と呼ばれるようになった。
幸いその土地はビルの解体作業が済んだ直後で、空き地だったので怪我人も出なかった。直立するらっきょうは皮が剥かれてツルツルだったが、根元がしっかり地面にめり込んでおり、倒れる様子は無い。
メディアがこれを連日報道することを逆手に取ったその土地の地主は、報道陣に向けて「私がこのらっきょうのオーナーとなって、そのまま建物として活用する」と言い放ち、巨大らっきょうは更に注目の的となった。
◇
中がくり抜かれ終わるまで、地主は精力的にメディアに出演してテナント募集を続けたが、特有の臭いが気になるのか、らっきょうの中にはオフィスも住居も、金融も美容室も入りたがらない。結局カレー屋の店舗ばかり入るものだから、いつしかそれは「らっきょビル」と呼ばれるようになった。
公開:26/05/17 22:00
最近ショートショートを始めた修行中のド素人です。
基本的にnoteにて投稿しております。
一部フォーマットのあったものをこちらでも投稿させて頂きたいです。
note→https://note.com/great_heron1630
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます