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三年一緒に暮らした恋人は、別の女と消えた。
せめて人生の最後くらいは綺麗に終わりたいと、アタシは白いドレスを纏い、夜のビルの屋上に立っている。
「その格好なら、最後は踊らなきゃ損だ」
振り向くと、黒いスーツの男がいた。
「誰?」
「死神」
「馬鹿言わないで」
「本当だよ。ところで、ワタクシと一曲踊って頂けませんか?」
彼はアタシに手を差し出した。
音楽が流れ始める。
「いい曲ね」
「花嫁に逃げられた男が、塔から身を投げようとする曲だよ」
「趣味悪いわよ」
「今のキミにピッタリだと思うけど」
アタシは吹き出し、その手を取った。
月明かりの下、死神と踊る。
曲が終わった。
「また会おう」
「またって、いつ?」
「キミがおばあさんになった頃かな」
そう言って、彼は消えた。
また、ひとりになった。
それでも、彼ともう一度会う日までは、生きていよう。
そう思った。
せめて人生の最後くらいは綺麗に終わりたいと、アタシは白いドレスを纏い、夜のビルの屋上に立っている。
「その格好なら、最後は踊らなきゃ損だ」
振り向くと、黒いスーツの男がいた。
「誰?」
「死神」
「馬鹿言わないで」
「本当だよ。ところで、ワタクシと一曲踊って頂けませんか?」
彼はアタシに手を差し出した。
音楽が流れ始める。
「いい曲ね」
「花嫁に逃げられた男が、塔から身を投げようとする曲だよ」
「趣味悪いわよ」
「今のキミにピッタリだと思うけど」
アタシは吹き出し、その手を取った。
月明かりの下、死神と踊る。
曲が終わった。
「また会おう」
「またって、いつ?」
「キミがおばあさんになった頃かな」
そう言って、彼は消えた。
また、ひとりになった。
それでも、彼ともう一度会う日までは、生きていよう。
そう思った。
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公開:26/05/17 20:25
更新:26/05/17 20:54
更新:26/05/17 20:54
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦