キミと生きる:03

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朝の仕事前、公園のベンチに深く腰を下ろす。
若葉がこすれ合うかすかなざわめきが、そこここで空気とともに歩き出す。

頭の上を抜けていく風の気配を、どこか他人事のように聞きながら、スマホの画面に指を這わせる。

自分とは無縁なはずの野球のスコア。
ただの数字の羅列。
「キミ」が熱狂していた夢の続き。
勝ち負けに心をゆらす感情は、とっくにどこかへ置いてきたはずなのに。

これを確認しないと、今日という一日が正しく動き出してくれない。

私にとってのニュースとは、世間の慌ただしい動向ではない。
遠くにいる「キミ」という座標を更新し、静かに、眺めるだけ…

季節がどれほど鮮やかに移ろっても、変化することはない。
私の世界の照準は「キミ」という視点を介さない限り、決して合うことはない。




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青春
公開:26/05/19 11:02
更新:26/05/19 11:04

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