行き先 自動販売機まで
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仕事に行くのが嫌でいつもとは違う駅に来た。ローカル線の昔ながらの券売機に小銭を入れる。一番遠くまで行きたかった。僕は端にある何も書かれていないボタンを押した。ホームに電車が到着した。ローカル線らしく誰も降りてこない。
窓側の席に座った。席は冷たく、窓の外は暗く曇っていた。目を閉じ頭の中から思考を消し去る。頬を濡らす涙の感触だけが伝わってきた。
ふと気がつくと電車が止まっていた。電車から降りてホームに立った。冷たい風が僕の内側に寒気をねじ込む。地面を見ると切符が落ちていた。切符を拾い上げじっくりと見た。
古びた切符には「行き先 自動販売機まで」と書かれていた。辺りを見ると自動販売機が目に入った。冷え切った体がホットコーヒを望んでいる。
最終電車で寝すごしている乗客に駅員が声をかける。反応がない。肩を叩く。缶コーヒーが床に転がった。幸せそうな笑みを浮かべた男の手がだらりと伸びた。
窓側の席に座った。席は冷たく、窓の外は暗く曇っていた。目を閉じ頭の中から思考を消し去る。頬を濡らす涙の感触だけが伝わってきた。
ふと気がつくと電車が止まっていた。電車から降りてホームに立った。冷たい風が僕の内側に寒気をねじ込む。地面を見ると切符が落ちていた。切符を拾い上げじっくりと見た。
古びた切符には「行き先 自動販売機まで」と書かれていた。辺りを見ると自動販売機が目に入った。冷え切った体がホットコーヒを望んでいる。
最終電車で寝すごしている乗客に駅員が声をかける。反応がない。肩を叩く。缶コーヒーが床に転がった。幸せそうな笑みを浮かべた男の手がだらりと伸びた。
青春
公開:26/05/13 08:42
更新:26/05/13 09:54
更新:26/05/13 09:54
日常がふっと壊れる瞬間の話を書いています。ご感想お待ちしています。
普段は山を走ったり、保護犬2匹と散歩したり、仲間とワイワイしています。
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すけ3