野乃と「のの」

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死んでしまうそのときまでに、読みたいものをすべて読めたらそれでいい
あれもこれもとたくさん買っても、読めなかったら死ぬに死ねない
家のなかにあるものすべて、読めたらそれでいい

私が思うささやかな願いを「のの」は、すこしも思うことはないのだろう
「のの」は、そんなことすこしも考えない
ごはんがたべられて、たくさん寝られて、それが続いてくれたらそれでいい

悩んでしまうより「のの」に生まれてくればよかった

けれど、こうも思う

「のの」に生まれてくるより
「のの」を愛でるよろこびを感じるほうがいい

「のの」でいることより
「のの」のそばにいられたら

私は、それでいい




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その他
公開:26/05/14 15:12

あまなす / 雨茄子


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