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ある日、男はボタンが一つだけの奇妙な黒いリモコンを拾った。
その夜、テレビで男の嫌いなタレントが笑っていた。
「うるさいな……」
男がボタンを押すと、タレントは消えた。
翌日には、誰もその存在を覚えていなかった。
男は次々と嫌いな人間を消した。
怒鳴る上司、騒ぐ隣人、不快なニュースキャスター。
だが、次第に些細なことまで気になり始めた。
笑い声、視線、自分と違う意見。
男はそのたびにボタンを押した。
気づけば、街から人影は消えていた。
男は静まり返った街で、ショーウィンドウを見た。
そこに映っていたのは、青白い顔の男であった。
「気持ち悪い」
男は自分にリモコンを向けた。
次に目を開けると、そこは白い部屋だった。
「社会性テストは終了です」
AI音声が流れた。
「まさか、自分をミュートするとはね……」
「正常な反応です。ほとんどの被験者が最後に自分をミュートします」
その夜、テレビで男の嫌いなタレントが笑っていた。
「うるさいな……」
男がボタンを押すと、タレントは消えた。
翌日には、誰もその存在を覚えていなかった。
男は次々と嫌いな人間を消した。
怒鳴る上司、騒ぐ隣人、不快なニュースキャスター。
だが、次第に些細なことまで気になり始めた。
笑い声、視線、自分と違う意見。
男はそのたびにボタンを押した。
気づけば、街から人影は消えていた。
男は静まり返った街で、ショーウィンドウを見た。
そこに映っていたのは、青白い顔の男であった。
「気持ち悪い」
男は自分にリモコンを向けた。
次に目を開けると、そこは白い部屋だった。
「社会性テストは終了です」
AI音声が流れた。
「まさか、自分をミュートするとはね……」
「正常な反応です。ほとんどの被験者が最後に自分をミュートします」
SF
公開:26/05/14 12:51
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦