クリエイター証明機

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寮の談話室に、
小さなプリンターがあった。

札には、
「クリエイター証明機」とある。

ワイゴが薄く笑った。

「いいねタカシ君。
作品より先に、創る側になれる」

「最高じゃん」

タカシが白紙を差し込むと、
機械が動いた。

幼少期から物語に救われ、
日常の違和感をすくう者。

「俺、けっこう深いな」

セウゴがのぞいた。

「作品は?」

「あとで作る。
まず見られる準備だろ」

もう一枚、紙が出た。

創る者は、
創らぬ者の声に振り回されない。

タカシはうなずいた。

「わかる。
口だけのやつ、多いからな」

セウゴは、
白紙の束を見た。

翌朝、談話室の掲示板に、
寮内クリエイター一覧が貼られていた。

タカシの名は、
先生用の欄にあった。

代表作欄は空白。

未提出回数の欄だけ、
先に作られていた。
SF
公開:26/05/10 08:00
更新:26/05/10 07:14

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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