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踏み出す、勇気が欲しい。
あと一歩だけ。

誰かが、後悔しないように生きようって言う。

─そうだね。

冷たいコンクリートを、靴下越しに感じる。
それは思っていたより、ずっと冷たい。

財布も、鍵も、置いてきた。
スマホの電源も切った。

─あとは勇気だけ。

膝を曲げ、足元の靴を正しく揃える。
足に力が入らない。
体を丸め、少しだけ静止した。
 
強い風が吹く。
指先の感覚が、震えて無くなる。

足元の手紙が、暗闇へと飛び去る。

─あと一歩だけ。

軽くなった気がした。
ミステリー・推理
公開:26/05/09 21:47

木村乃村( 日本 )

勉強中なので厳しくお願いします。

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