朝のまどろみ

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抜けるような青空が広がる晴天の朝

つまりは、最高の洗濯日和

干し終えたシャツたちが、五月の風に誘われ、ゆらゆらとベランダで踊りだす

リビングの床に落ちたその影さえも、楽しげに笑っているよう

ふと足元に目を向けてみる、鉢植えの土には、まだ夜の匂いが深く眠っている

湿り気を帯びた、ひんやりと暗い記憶

そのまどろみを邪魔しないよう、その鉢だけ、水やりは後回し

しずかに横たわる夜の鼻先では、目覚めたばかりの花たちの香りが、にぎやかに、さわがしく

「まだ寝かしといてあげなよ」

はしゃぐ花たちに小さく声をかける

もう少しだけ、この穏やかな静寂を、土のなかに残しておいてあげたい

わかったわ、とばかりに、若い花たちが朝露をゆらし、そっとうなずく












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その他
公開:26/05/09 05:52

あまなす / 雨茄子


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