キャリアコンサルティング

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路地裏の町工場。金属を削る音が響いている。
「コンニチハ」
カタコトの外国人が、扉の前に立っていた。
「待ってましたよ」
社長は握手を交わすと、奥の事務所に案内した。
従業員の男たちは、ガラス越しに二人を見つめた。
「なんだろうな、こんなボロ工場に」
「もしかして、俺らが作ってんの、機密部品とかか?」
「それはねえだろ」
二人は図面を広げて話し込んでいる。
「やっぱ、なんかの重要な部品だ」
「俺らの技術、スゲーな」
男たちは嬉しそうに、機械を回した。
――夕方。
「社長、この部品、何に使うんすか?」
「お前たちは、知らない方がいい」
薄笑いを浮かべながら、社長は事務所に入った。
「あんた、昼に来てた外国人、誰だい?」
「あれか……ただのエキストラだ」
「なんだ、それ」
「あいつらの背中を押してやったんだよ」
嫁が呆れ顔で夫を見た。
「背中押したら、こんなボロ工場、みんな辞めるぞ」
おわり
その他
公開:26/05/10 23:46
寓話 ズレ ブラック 風刺

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