人間関係はAI眼鏡にお任せを

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「新学年の皆さんは――」
担任は優しそうな人。良かった。
"ピピッ。初対面の相性78%"
最新型AIグラス、私だけに聞こえるサポート音声。

誰と仲良くするかで小学校生活は大きく変わる。窓際の最後列、全体を見渡せる最高の席。
「先生!目が悪いから前に行っていい?」
隣の男子が言う。
"相性16%"
「後でくじ引きで席替えをしましょう!」
あーあ最悪。

結局、一番前の席だ。
「さっきも隣だったよな!よろしく!」
不運は続くな、と思った。
「そのメガネいいな!母ちゃんケチでさぁ!勉学のヒツジュヒンだろって感じ!」
畳みかけて話してくる感じ。苦手なタイプだ。
「勉学なんてキャラには見えないけどな」
あ、つい声に出しちゃった。
「言ってくれるじゃん!」
ケラケラ笑うお隣さん。案外悪い気はしなかった。
16%に賭けようとは思わないけど、くじの確率はきっともっと低い。
「よろしくね。私の名前は――」
青春
公開:26/05/10 19:46
更新:26/05/10 19:55

いぬさか( 関東 )

初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。

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