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ある日、地球に隕石が飛来した。
その粉塵は世界中に広がり、奇妙な感染症が発生した。
それは「本音しか喋れなくなる」というものであった。
当初、人々はそれを歓迎した。
政治家は汚職を認め、企業は不正を公表した。
だが、それも長くは続かなかった。
「本当はあなたが嫌いでした」
「そんなことはお前がやれ」
夫婦は離婚し、友人とは疎遠になり、街からは笑い声が消えた。
国家元首たちは互いを罵り、殴り合った。
社会は確実に壊れ始めていた。
数ヶ月後。
「『ヴァイラス計画』、成功です」
地球を観測していた異星人の宇宙船内がざわめいた。
だが、司令官は地球の映像を見つめたまま、首を傾げていた。
「計画は侵略前に地球人を混乱させるのが目的だったが、これでは侵略せずとも滅ぶではないか」
乗組員は沈黙した。
やがて司令官は沈黙を破り、呟いた。
「地球人は我々の想定以上に嘘つきだったらしいな」
その粉塵は世界中に広がり、奇妙な感染症が発生した。
それは「本音しか喋れなくなる」というものであった。
当初、人々はそれを歓迎した。
政治家は汚職を認め、企業は不正を公表した。
だが、それも長くは続かなかった。
「本当はあなたが嫌いでした」
「そんなことはお前がやれ」
夫婦は離婚し、友人とは疎遠になり、街からは笑い声が消えた。
国家元首たちは互いを罵り、殴り合った。
社会は確実に壊れ始めていた。
数ヶ月後。
「『ヴァイラス計画』、成功です」
地球を観測していた異星人の宇宙船内がざわめいた。
だが、司令官は地球の映像を見つめたまま、首を傾げていた。
「計画は侵略前に地球人を混乱させるのが目的だったが、これでは侵略せずとも滅ぶではないか」
乗組員は沈黙した。
やがて司令官は沈黙を破り、呟いた。
「地球人は我々の想定以上に嘘つきだったらしいな」
SF
公開:26/05/10 13:35
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦