ドリームデリバリー

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最近ツイてなかったから、奮発して一万円のドリームデリバリーを注文した。学生時代のキラキラした記憶を夢のなかで上映し、元気をチャージするためである。
《青春味》のかき氷を食べて眠りにつくと、さっそく俺の前に――知らない女の子が現れた。名前はミヨちゃん。おさげにセーラー服という姿だ。
これも演出なのだろうと疑いもせずにいたが、どうやら『実家が工務店を経営している佐藤君』の思い出をたどっていることが判明した。
ジタバタするが物語は勝手に進み、佐藤君はニヤニヤしながら手元の虫かごに視線を落とした。
「よし、今日こそこれでミヨちゃんに告白するぞ!」
俺は心のなかで、「おい、正気か!?」と叫んだがもちろん届かない。
山で捕まえた最高にデカいカブトムシは、案の定ミヨちゃんの悲鳴を誘った。そこで目が覚めた。
後日、誤配による返金対応になったが、佐藤君の恋の行方が気になって仕方なく、そわそわしている。
ファンタジー
公開:26/05/10 13:27
更新:26/05/10 14:35

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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