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王都の広場に、
反響水晶の実演台が出た。
布には、
「喋るだけで、
売れる呼び込みが完成」
とある。
台の脚には、
古い修了札と同じ印が
焼かれていた。
若い導師は、
水晶を掲げた。
その声は、
水晶の返す声と
少し似た抑揚だった。
薬草の効き目。
仕入れの苦労。
雨の日の店番。
水晶は光り、
整った声で言い直す。
「あなたの未来を、
変えます」
タカシが首をかしげた。
「またこの声か」
セウゴは耳を押さえた。
「筆写のときも、
ここで一度やさしくなった」
導師の徽章には、
やわらかな声で、
と刻まれていた。
ワイゴが薄く笑った。
「いいね。
喉まで継いだんだ」
靴屋の老人が立った。
「足に合えば、また来てくれ」
水晶は点滅し、
明るい声で返した。
「あなたの一歩を、
未来へ導きます」
老人は靴を抱え、
台を離れた。
水晶の底だけ、
曇っていた。
反響水晶の実演台が出た。
布には、
「喋るだけで、
売れる呼び込みが完成」
とある。
台の脚には、
古い修了札と同じ印が
焼かれていた。
若い導師は、
水晶を掲げた。
その声は、
水晶の返す声と
少し似た抑揚だった。
薬草の効き目。
仕入れの苦労。
雨の日の店番。
水晶は光り、
整った声で言い直す。
「あなたの未来を、
変えます」
タカシが首をかしげた。
「またこの声か」
セウゴは耳を押さえた。
「筆写のときも、
ここで一度やさしくなった」
導師の徽章には、
やわらかな声で、
と刻まれていた。
ワイゴが薄く笑った。
「いいね。
喉まで継いだんだ」
靴屋の老人が立った。
「足に合えば、また来てくれ」
水晶は点滅し、
明るい声で返した。
「あなたの一歩を、
未来へ導きます」
老人は靴を抱え、
台を離れた。
水晶の底だけ、
曇っていた。
ファンタジー
公開:26/05/07 07:00
更新:26/05/07 06:50
更新:26/05/07 06:50
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