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落ちている拳サイズのミニ布団を次々に拾い上げ、袋へ詰めていく。

やはり金曜の夜は記憶が布団に変わってしまうくらいに酒を飲み「布団が吹っ飛んだ!」ってな具合いに心地よく酔いに身を委ねる人が多いのだろう。

既に3袋分にもなる、吞兵衛達により布団に変えられ吹っ飛ばされた記憶の数々を見て、朝焼けの沁みる土曜の飲み屋街で汗を拭った。

ミニ布団になった記憶を拾い集めるボランティアを始めて早5年、飽きっぽい私がこんなにも長くこの活動を続けられているのには理由がある。

なんと、以前集めたミニ布団の上で十分に寝かせた…つまり熟成させた日本酒や漬物を活動終わりに無料で堪能する事ができるからだ!

酒も漬物も寝かせたミニ布団によって味わいが異なり、布団になる前の記憶が楽しいものなら軽い口当たりで甘く、苦い記憶ならパンチのある舌触りで辛く仕上がる。

今も労働後の一杯を思い浮かべて、頬が自然と緩んでいる。
公開:26/05/06 19:30
お、や、す、み、な、さ、い で作文 「布団が吹っ飛んだ!」は これでお~しまい

ネモフィラの旅人( 風の向くまま )

旅人なのでいたりいなかったりします

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