真っ赤な提灯
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『月の灯りがない日には提灯を持って歩くといい。』
本に書いてあるその一言に惹かれた。
現代では役に立たないし買う人なんて居ないだろう。
そう鼻で笑いつつも、気づけばネット通販の画面を開いていた。
届いた提灯に火を灯すとフワッと暖かな灯りが部屋を包み込んだ。テレビや電灯の明るさとは違う、"火"特有の暖かい明かりだった。外は雨で、夕方にも関わらず暗い。その冷たさすらもこの明かりを強調させるものに過ぎないと感じた。
しかし、ものは良いがやはり邪魔になる。
「やっぱり無駄か。」
そう呟いて電気を付けようとした瞬間、雷が轟いた。
━━カチッ
ボタンを押しても電気がつかない。
停電だ。
外を見ると明かりがほとんど消えている。
久しぶりに体験する夜の暗さに寂しさと怖ささえ覚えたが、僕の部屋だけ妙に明るかった。
「なるほど、これは良いものだな。」
どうやら現代でも役立つ瞬間はあるらしい。
本に書いてあるその一言に惹かれた。
現代では役に立たないし買う人なんて居ないだろう。
そう鼻で笑いつつも、気づけばネット通販の画面を開いていた。
届いた提灯に火を灯すとフワッと暖かな灯りが部屋を包み込んだ。テレビや電灯の明るさとは違う、"火"特有の暖かい明かりだった。外は雨で、夕方にも関わらず暗い。その冷たさすらもこの明かりを強調させるものに過ぎないと感じた。
しかし、ものは良いがやはり邪魔になる。
「やっぱり無駄か。」
そう呟いて電気を付けようとした瞬間、雷が轟いた。
━━カチッ
ボタンを押しても電気がつかない。
停電だ。
外を見ると明かりがほとんど消えている。
久しぶりに体験する夜の暗さに寂しさと怖ささえ覚えたが、僕の部屋だけ妙に明るかった。
「なるほど、これは良いものだな。」
どうやら現代でも役立つ瞬間はあるらしい。
その他
公開:26/04/30 11:47
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