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山あいの町に、声を使わない風見小学校ができた。先生も子どもも、話すかわりに手ぶりや表情、机を軽くたたく音で気持ちを伝える。
最初はみんな戸惑ったが、不思議なことに、一週間もすると犬や猫、カラスまで授業をのぞきに来るようになった。
三年生のユイは、人前で話すのが苦手だった。しかし、この学校では無理に声を出さなくていい。ある日、校庭で泣いていた子犬に、ユイはゆっくり両手を広げた。
すると子犬は安心したように近づき、しっぽを振った。それを見ていた子どもたちも、言葉がなくても心は伝わるのだと知った。
やがて授業には森のシカや川辺のサギまで参加し始めた。理科の時間には、動物たちが季節の変化を体で教えてくれる。人間たちも、相手をよく見て考える力を覚えていった。
卒業式の日、誰も一言も話さなかった。それでも校庭には、「ありがとう」という気持ちが春風のように満ちていた。
最初はみんな戸惑ったが、不思議なことに、一週間もすると犬や猫、カラスまで授業をのぞきに来るようになった。
三年生のユイは、人前で話すのが苦手だった。しかし、この学校では無理に声を出さなくていい。ある日、校庭で泣いていた子犬に、ユイはゆっくり両手を広げた。
すると子犬は安心したように近づき、しっぽを振った。それを見ていた子どもたちも、言葉がなくても心は伝わるのだと知った。
やがて授業には森のシカや川辺のサギまで参加し始めた。理科の時間には、動物たちが季節の変化を体で教えてくれる。人間たちも、相手をよく見て考える力を覚えていった。
卒業式の日、誰も一言も話さなかった。それでも校庭には、「ありがとう」という気持ちが春風のように満ちていた。
ファンタジー
公開:26/05/02 10:49
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gonsuke