新人研修
0
1
郊外の安アパート。
スマホのアラームが、部屋に響いた。
「9時か……」
男は急いで着替えると、パチンコ屋の朝イチの列に並んだ。
「兄ちゃん、今日もか」
常連の年寄りが、話しかけてきた。
「昨日は閉店までいたんだろ? 勝ったのか」
「5000円負けた」
「まあ、1日遊んでそれくらいだったら、勝ったと同じだな」
「おっちゃんは?」
「俺か。もう、年金なくなった」
「大丈夫なの?」
「誰かが助けてくれるだろ」
年寄りは笑いながら、店員から整理券を受け取った。
――翌日。
「皆さん、三日間の実地研修お疲れさまでした」
安アパートの男が、スーツ姿で座っている。
首から下げたストラップには、「生活支援課」の文字があった。
おわり
スマホのアラームが、部屋に響いた。
「9時か……」
男は急いで着替えると、パチンコ屋の朝イチの列に並んだ。
「兄ちゃん、今日もか」
常連の年寄りが、話しかけてきた。
「昨日は閉店までいたんだろ? 勝ったのか」
「5000円負けた」
「まあ、1日遊んでそれくらいだったら、勝ったと同じだな」
「おっちゃんは?」
「俺か。もう、年金なくなった」
「大丈夫なの?」
「誰かが助けてくれるだろ」
年寄りは笑いながら、店員から整理券を受け取った。
――翌日。
「皆さん、三日間の実地研修お疲れさまでした」
安アパートの男が、スーツ姿で座っている。
首から下げたストラップには、「生活支援課」の文字があった。
おわり
その他
公開:26/04/28 23:32
寓話
ズレ
ブラック
風刺
福祉
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます