屋上のスナイパー:2

0
1

白いごはんの上に、ふりかけがちょちょっとかかって、
朝つくった玉子焼きとウインナー。
あとはつくり置きをてきとうに。
脇役に金時豆とたくわんも。

さて、食べるかな。

 ぱんっ

あ、しまった。

いただきますのとき、手を合わせるのだけど、
いつものくせで、音を出してしまった。

気持ちいつもより大きかったように思い、
ベンチの後ろでライフルを構えている男を、
なんとなく振り向き、確認してみる。

高い集中からだろうか、男の様子に変化はなく、
安心し、私は、食べはじめた。

玉子焼き、ごはん、ごはん

 ごくん

ウインナー、ごはん、ごはん、ごはん

 ごくん

ほうれん草のごま和え、ごはん

 ごくん

玉子焼き、ごはん

 ごくん

ウインナー

と、そのとき、

―おいしっスか?

声がした。
ウインナーを口に運ぶ途中で、私はその動作を止めた。




.
青春
公開:26/04/28 10:36

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容