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何千もの蟻が住んでいる蟻の巣・アリス。ここに年老いた絵描きの蟻がいた。彼の名はアリムト。アリスの片隅にひっそり佇む画廊で絵を売り暮らしている。光と闇を持ち合わせた黄金色の彼の雌蟻画は人気があった。そんな彼も近頃では風景画を描いている。
ある夜、彼はブロッコリー畑にいた。描きかけの絵を前に筆が止まっている。「どこか物足りない」そうぼやいた時、空が明滅した。
見上げた先には薄青の飛行物体。それはアッという間にブロッコリー畑に墜落した。それはブロッコリーより小さな宇宙船。扉が開き、中から無数の黄色く発光した蟻より小さな宇宙人が這い出てきた。それらがあたり一面に散らばり蠢き始める。
彼はこの光景に一瞬で心を奪われた。
こうしてアリムトは『ブロッコリー畑の宇宙船』を描き上げた。後に人間界でこの絵に酷似した絵画が世に出るのだが、どちらも知った事ではない。彼だけが「あり?」と訝しげに眉根を寄せていた。
ある夜、彼はブロッコリー畑にいた。描きかけの絵を前に筆が止まっている。「どこか物足りない」そうぼやいた時、空が明滅した。
見上げた先には薄青の飛行物体。それはアッという間にブロッコリー畑に墜落した。それはブロッコリーより小さな宇宙船。扉が開き、中から無数の黄色く発光した蟻より小さな宇宙人が這い出てきた。それらがあたり一面に散らばり蠢き始める。
彼はこの光景に一瞬で心を奪われた。
こうしてアリムトは『ブロッコリー畑の宇宙船』を描き上げた。後に人間界でこの絵に酷似した絵画が世に出るのだが、どちらも知った事ではない。彼だけが「あり?」と訝しげに眉根を寄せていた。
ファンタジー
公開:18/07/26 21:49
更新:18/08/04 15:27
更新:18/08/04 15:27
北オーストリアの農家
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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