人肌恋しい

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元旦、一人の男が神様に真剣に願った。
「神様、人肌恋しいです。寂しいです…寒いです…どうか彼女が出来ますように…」
それはこの男に限った願いではなかった。多くの男が、多くの女が、同じように恋人を、人肌のぬくもりを求めた。
神様はその願いを叶えることにした。しかし一人一人の願いを叶えていくと、とてもではないが時間が足りない。
そこで神様は考えた。そうだ!この夏にその願いを一気に叶えよう!

「ニュースの時間です。今日も全国的に気温が高まり、各地で36度前後の高温となっております」

そう、人肌恋しく寒いというのであれば、気温を人肌まで高めればいいのだ。
これは名案だ。
男女の出会い?そんなものは恋愛の神様にでも言ってくれ。
こちとら残念ながら農作物を育てるために気温を操作することしか能のない神なものでな。
公開:18/07/25 19:08

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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