冬の怪物

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その巨大な怪物は、暗く大きな口をぽっかりと開け、長い間眠っていた。
ある日の夕暮れ時、怪物はゆっくりと目を覚まし、声を上げて大きな欠伸をすると、活動する準備を始めた。
やがて辺りが暗闇に包まれ静寂が訪れた頃、小さな哺乳類や妖精達が怪物の背中を軽やかに舞い始めた。
怪物は舞にあわせてゆっくりと呼吸を始め、目の前に佇む哺乳類の番や家族や友人達に向かい、祝福の訪れを告げる歌を歌い始める。
やがて怪物の歌声は橙色の灯やラブソングへと姿を変え、真冬の街を暖かく包み込んでいった。
ファンタジー
公開:18/07/25 18:12
更新:18/07/25 18:14

TAMAUSA825( 東京と神奈川 )

アイアムジャストアサラリーマン

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