その本が読みたい

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今日は僕の好きな漫画の最新刊発売日だった。
登校前に、さっそくコンビニで購入した。
休み時間に読むことにした。
「何読んでいるの?」
島田さんが僕の顔を覗き込んで訊いてきた。
少しドギマギしてしまったが、呼吸を整えて落ち着いて答える。
「ほら、今連載しているヤツの最新刊だよ」
「あー、これ今日発売だったんだ! いいなー。ちょっと見せてよ」
「いいよ」
僕は島田さんに漫画を手渡した。
この漫画、結構グロいシーン多いんだよな。島田さん大丈夫かな。怖がっている島田さんも見てみたいけれどね。
「何これー気持ち悪いねー」
島田さんは、口から虫をウジョウジョ出している敵のシーンを見て、そう言った。
「怖い?」
「ううん、面白いから見る! もうちょっと貸してね」
島田さんは、うへー、とか、げー、とか言いながらも、読み進めている。
「ありがとう! 主人公死んじゃったね!」
え、僕まだ読んでないんですけど。
青春
公開:18/07/25 01:41

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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