蒟蒻地獄

15
60

何十、いや、何百ものミミズのようなものが宙を彷徨っている。よく見ると、それはミミズではなく糸こんにゃくだった。
宙を彷徨っていた糸こんにゃくが、四つのグループに別れる。それぞれのグループで糸こんにゃくが融合し始めた。
糸こんにゃくが塗り壁のような大きいこんにゃくになっていく。そんなこんにゃくに四方を囲われた。
いつの間にか、こんにゃくからは湯気が出ている。熱々に熱せられているらしい。
四方のこんにゃくがじわじわ、じわじわと近づいてくる。あぁ、これは間違いなく熱いだろうな。

「蒟蒻地獄、か」
「新たな地獄に是非! 採用された者は天国に行けると聞き、考えました!」
「ミミズのくだりは必要なのか? まぁ、良い。面白そうじゃないか。お主は蒟蒻地獄行きじゃ!」
「そ、そんなぁ。話が違いますよ、閻魔様ぁ」

蒟蒻地獄へ落とされた猫又は嘆いた。
「自身が考えた地獄とはいえ、こんにゃ……く、苦しいとは」
その他
公開:18/07/25 23:05

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容