超えられない一線
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森の農家、そこに綺麗な女性が住んでいた。
親の仕事を手伝いながら、時に楽しそうな笑顔を見せる。
その光景はまるで絵の中にいるような、夢見心地の世界を創り上げていた。
ある日、一人の男性が現れた。
その男性は農家を手伝いながら、時に女性と手を繋ぎ、唇を交わす。恋仲である事は一目瞭然だった。
僕は歓んだ。
何かお祝いをしたい、しかし、僕はその森には近づけない。
考えた僕は、森に向かってユリの球根を飛ばした。
もし誰かが見つけて植えてくれたら、その内綺麗な赤色のユリが咲くだろう。
緑の中に揺れる彼女の黄色い髪、その中に赤を入れたら一層華やかになるに違いない。
時々、「心此処にあらず」と注意を受ける。
国境警備隊として従事する僕にとって、それは致命的かもしれない。
しかしそれでも僕は、国境線を隔てた隣国に双眼鏡を向け続ける。
その森に住む美しい女性が、赤ユリに囲まれるその日まで。
親の仕事を手伝いながら、時に楽しそうな笑顔を見せる。
その光景はまるで絵の中にいるような、夢見心地の世界を創り上げていた。
ある日、一人の男性が現れた。
その男性は農家を手伝いながら、時に女性と手を繋ぎ、唇を交わす。恋仲である事は一目瞭然だった。
僕は歓んだ。
何かお祝いをしたい、しかし、僕はその森には近づけない。
考えた僕は、森に向かってユリの球根を飛ばした。
もし誰かが見つけて植えてくれたら、その内綺麗な赤色のユリが咲くだろう。
緑の中に揺れる彼女の黄色い髪、その中に赤を入れたら一層華やかになるに違いない。
時々、「心此処にあらず」と注意を受ける。
国境警備隊として従事する僕にとって、それは致命的かもしれない。
しかしそれでも僕は、国境線を隔てた隣国に双眼鏡を向け続ける。
その森に住む美しい女性が、赤ユリに囲まれるその日まで。
その他
公開:18/07/24 19:00
更新:18/07/25 10:13
更新:18/07/25 10:13
だいぶ休んでしまいましたが、またちょくちょく投稿できればといいなぁと思います。
コメントもありがとうございます。
どうぞよろしくおねがいします
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