自己紹介(はじめまして)

0
55

吐息が異界の文字列になって口から踊り出てくるような気分になり、私は欠伸を飲み込みながら木戸をくぐった。ここには小さな庭がたくさんあるらしい。おお、見渡すと確かに可愛らしい大きさの庭がたくさんだ。私は私の…庭?に柵で括りをつけたことがほとんどなくて、それはたぶん大雨の後の暴れ川に似ている。ざばざばと荒れ狂う己の創作世界よ。
うん、私がこの大きさの庭を作るなら恐らく、荒れ野の一部をざっくり切り取って縁取ったようなものになるだろう。どうにもこの枠の中で完結するような綺麗な庭を己が創っているのが想像できなくて。そんなのでいいのかな?
しかしそれも面白いよなあ。この世に世界の欠片を小さくたくさん撒き散らすのだ。超新星爆発のようにぱらぱらちっち。それにこの吐息、枠に収めないといつまでも書き続けて世界が終わってしまいそうだしね。
私は安心して欠伸をした。可愛い私の異界の仔。
よろしくお願いします。
ファンタジー
公開:18/07/23 10:40
更新:18/08/12 14:57

cross_winter

こちらとあちらをふらふらする辺境歩き、感受性お化けです。SAN値は直葬されています。
雪が好きです。夏は夜ではないと生きられません。にゃあ。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容