空中タクシー
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これは、昔、私が空中タクシーを営んでいた頃の話です
あの頃、私のタクシーはいつも空車でした
空中と言う事もあり、皆怖がって乗ってくれません
ですから、どうやったらお客が乗ってくれるか私なりに考えてみました
そして考え付いたのが、怖い話をする事です
その日は寒い夜でした
白い小さな雪の結晶が窓ガラスに薄く張り付いています
私は、もうすぐ猛吹雪になるなと思い、早めに店仕舞いをする事にしました
そんな時、一人の女性が現れました
乗せて下さい
その女性は、か細い声でそう言うと、後部座席にスゥーっと座りました
どちらまで
女性は青山墓地までと答えた
私は急に背筋がゾクッとした。決して気温のせいではない
私がそっと後ろを覗くと女性は自分の白目を玉葱の様に一枚ずつ剥いていた
女性は私の視線に気付き、ニヤリとした
これ、コンタクトですよ
なんだ
私は安堵した
そう言えば、何で空中に人間がいたんだろう
あの頃、私のタクシーはいつも空車でした
空中と言う事もあり、皆怖がって乗ってくれません
ですから、どうやったらお客が乗ってくれるか私なりに考えてみました
そして考え付いたのが、怖い話をする事です
その日は寒い夜でした
白い小さな雪の結晶が窓ガラスに薄く張り付いています
私は、もうすぐ猛吹雪になるなと思い、早めに店仕舞いをする事にしました
そんな時、一人の女性が現れました
乗せて下さい
その女性は、か細い声でそう言うと、後部座席にスゥーっと座りました
どちらまで
女性は青山墓地までと答えた
私は急に背筋がゾクッとした。決して気温のせいではない
私がそっと後ろを覗くと女性は自分の白目を玉葱の様に一枚ずつ剥いていた
女性は私の視線に気付き、ニヤリとした
これ、コンタクトですよ
なんだ
私は安堵した
そう言えば、何で空中に人間がいたんだろう
公開:18/07/23 05:29
更新:18/07/23 21:31
更新:18/07/23 21:31
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