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私が昔、空だった頃、母は空母だった
時々、ボカン、ボカンと殴られた
だから、私は非行に走った

私が昔、空腹だった頃、ある人が私に言った
お腹が減っただって。そんな事はないよ。お前は十分太っ腹さ

私が昔、空車だった頃、見ず知らずの人が私に注射をした
あれ以降、私は空耳が聞こえる様になった

私が昔、空論だった頃、周りの皆は騎乗だった
話は上手いのだが、味はいまいちだった

私が昔、空巣だった頃、人には心の隙間があった
だから、私はその隙間を狙い、スゥーっと手を入れ、鷲掴みで心を奪う
その結果、街中に心無い人が溢れた
それを見て、忍びないと思った私は彼らにノミの心臓や鉄の心臓をプレゼントした

私が昔、空気入れだった頃、私は物を膨らませるのが上手かった
タイヤの空気も入れたし、腹も膨らませた
その中で一番膨らませた物はと聞かれれば、やっぱり空想だろう
それがこれまで話した絵空事である
公開:18/07/23 04:01
更新:18/07/23 06:20

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