16
73
金曜18時。大会議室で宴会部長の僕はマイクを握り叫ぶ。
「フリータイム終了~!」
会社公認のカップリングパーティー。参加者は女性十数人と、その4倍程の男性。ほぼ男性のこの会社では女性は選ぶ権利がある。
「それでは女性社員の皆さん、手元の紙に予約したい人の番号を記入して下さい。1人で構いません。気になった方の番号をお願いします。もちろん書いたからすぐに結婚という訳ではありません。食事だけでもいいんです。どうかお願いします!」
書き終えた紙を回収し、僕はため息を殺して明るい声を出した。
「今回の予約成立は、なんと3組!」
…さんざんな結果だ。
その後、カップルになった女性社員は男性社員から連絡先を聞いただけで、一緒に帰ることもなく別れてしまった。
何事かと彼女達の声に耳を傾けた。
「とりあえずキープ?次の19時の会は出る?」
「出る出る。営業部の人も戻ってくるし」
「私も~」
…女って怖い。
「フリータイム終了~!」
会社公認のカップリングパーティー。参加者は女性十数人と、その4倍程の男性。ほぼ男性のこの会社では女性は選ぶ権利がある。
「それでは女性社員の皆さん、手元の紙に予約したい人の番号を記入して下さい。1人で構いません。気になった方の番号をお願いします。もちろん書いたからすぐに結婚という訳ではありません。食事だけでもいいんです。どうかお願いします!」
書き終えた紙を回収し、僕はため息を殺して明るい声を出した。
「今回の予約成立は、なんと3組!」
…さんざんな結果だ。
その後、カップルになった女性社員は男性社員から連絡先を聞いただけで、一緒に帰ることもなく別れてしまった。
何事かと彼女達の声に耳を傾けた。
「とりあえずキープ?次の19時の会は出る?」
「出る出る。営業部の人も戻ってくるし」
「私も~」
…女って怖い。
恋愛
公開:18/07/22 20:00
昔こんなバイトをしてました。
女性の会話はほぼ実話。
予約制オフィスラブ
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます