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私が昔、空だった頃、母は空母で、父は空巣だった
弟の高校は空港で、妹は空中だった
父は昔から母の目を盗んで悪さをしていた
だから、母は盲目になった
ああ、これが恋は盲目と云われる所以なんだなと子供心に思ったものだ
私は昔から気性が不安定だった
ぐずつく事もあれば、カラッとしている時もあった
でも、流石に夜遅くに家に帰った時は、雲行きが怪しくなった
母から、どこに行っていたの。早く仰いと集中砲火を受けた
私はつい、出任せで友人のところへ行っていたんだと言うと
母は、嘘、仰い。さっきその友人に電話したばかりよと答えた
私は地雷を踏んだ。その時の私の顔はきっと青ざめていただろう
だから、私は強くなろうと空手を覚えた
でも、練習中に頭を負傷してしまい、空耳が聞こえる様に
その絶望から私を救ってくれたのが彼女だった。彼女は夜空に煌めくスター
私は彼女に高望みの恋をした
ちなみにこれは私の勝手な空想だ
公開:18/07/21 21:31
更新:18/07/21 22:38

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