冬の森

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雪深い森の中。半分雪に埋もれている家がある。窓はしっかり閉まっているが、カーテンは開いていて、家の中が見える。
燃え盛る暖炉。その前に一人の男性が揺り椅子に座っている。スープだろうか。手に持ったカップから温かそうな湯気が立っている。

男性の視線の先には一枚の絵。その家を描いた絵だ。初夏だろうか。外の冬景色からは想像もできないほど、カラフルな花に囲まれ木が生い茂っている。
厳しい冬の間、この絵を眺めながら何を思うのだろう。暖かな日差しに照らされた美しい世界を待ちわびているのだろうか。それとも雪のせいで会えない愛する女のことを考えているのだろうか。
その他
公開:18/07/19 10:21

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。
いつかちゃんと書きたいと思っているネタが3本ありますが、いまだ手付かずのまま。
まずはショートショートで修行します。

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