オフィスラブ・マッチング

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赤いエントリーボタンをクリックした翌日、私は空港のレストランで相手を待っていた。

我が社が開発したAIは大成功し、業績はうなぎのぼりだ。
そのAIを応用して、新プロジェクト「予約制オフィスラブ」を始めることになった。

AIが社員たちをマッチングし、まずは一緒にランチする。
相手が誰であるかは、ランチまでのお楽しみだ。

私の最適な相手は誰かな?営業部のK主任だといいな、ひょっとして新入社員かも?!

ランチの待ち合わせ時間に5分遅れて現れたのは、

ウチの社長だった。
忘れていたけど、独身だ。

「何だか恥ずかしいね。まずはエントリーしてくれて、ありがとう」

誰よりも率先して行動し、社員に背中を見せるタイプの社長が、額の汗を拭いながら、こちらに気遣いを見せた。

ちょっとうれしい。あれ?私、惹かれてる?

搭乗ゲートで、出張へ向かう社長を見送った。
この夏、社長との恋が始まった…
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公開:18/07/20 18:27
スクー 不思議な単語 予約制オフィスラブ

琴子

こんにちは♪
このショートショートガーデンで初めてショートショートを書いてみました。
皆さんの作品も楽しく読ませていただいています。
よろしくお願いします。
 

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